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漢方とは

まずは弁証(漢方の診断法)で、患者一人一人の顔色・目の勢い・舌・皮膚のツヤ・体格・呼吸の深さ・声の強さなどを診て、体質を診断したり、症状や今までの経過、今の心の状態(精神状態)を聞き出して、心と身体のバランスのくずれや原因を見極め、適切な診断の基に心と身体のバランスを取るために必要な漢方薬(生薬・天然物)を処方し、自分自身で立て治す力(自然治癒力や免疫力)を取り戻して、症状の緩和・改善・治療を行う医療です。また、健康な状態でも、漢方を取り入れることにより普段から心と身体のバランスを整え、病気に強く、より長く健康に過ごせる身体を作ることも可能です。

弁証論治(べんしょうろんち)

漢方薬を服用するにあたって一番大切なことは、その処方が自分の体質に合っているかどうかです。

漢方薬を処方するには、その人の 舌に状態や体格顔色目つき声のトーン肌の色艶姿勢 など様々な身体の状態を、病名や症状に加えてしっかり把握し、処方を検討・決定します。これを弁証論治といいます。
 当店では、初回の相談時、30分~1時間、お時間を頂いてじっくりお話をお伺い致します。
 
西洋薬のように病名や症状だけで処方するものではありません。
こうしてしっかり弁証論治された処方であれば長期服用しても安心で、症状の回復だけでなく、病気になる前に予防として服用することもできます。
 単純に病名・症状だけにとらわれて服用すると、副作用につながる場合もあります。ここ最近そう言ったも相談も増えています。
 最近漢方薬による副作用が問題になっていますが、これは漢方薬自体に副作用があるのではなく、間違った使い方、間違った処方の仕方によって起こるものなのです。
漢方の弁証論治はとても奥の深いもので専門性が必要になります。
ぜひどんな事でも当薬局にお気軽にご相談ください。

②異病同治・同病異治

最近よく聞く、『~に効く漢方薬』『この漢方薬は~病に効く』、はたしてそうなのか?

漢方薬を処方する上で大切なことは、表に現れている疾患・症状をどのようにして抑えたり、消していくのか の治療(標治という)よりも、その原因は?何のせいなのか?どのような身体の歪みからなのか?その根本原因にふり返り、そこに目を向けて生活面、食事面なども含め漢方薬で治療することです。(本治)。漢方薬は検査などで病名さえわかれば、個人差はあまり考えなくても共通の処方(薬)をだしていける病院の対処療法とは違い、その原因・体質の歪みなどをとらえ(弁証)、その根本原因にあわせた漢方薬で、自分自身の自然治癒力を高め、その力で病気の改善を促すのが基本です。
 
症状・病名にばかりに合わせていては、いつまでたってもいたちごっこで、処方(薬)がどんどん増えるだけで、その間に原因・体質までもがより崩れてしまい、症状は一時的に抑えられたが、自然治癒力は低下になってしまいます。
 漢方薬の本質は『どなたにも効く~』何にでも効果のある~』などと言った怪しげな宣伝文句のついた商品や薬などとは、まったく違うものなのでご注意下さい。
 
異病同治・・まったく違う疾患・症状でも原因が同じであれば同じ治療(処方)をしていくこと。
同病異治・・疾患・症状が同じなのに人によって原因が違うので、異なる治療(処方)をしていくこと。
 
難病・癌や病院での治療法がない、検査だけでは解からない症状がたくさんありすぎる、精神面も強くからんでいるなど、一般の治療だけではなかなか改善しずらいものほど、自然治癒力を重んじる漢方薬の相談がおおくなっています。漢方は症状をたくさん言えばその分たくさん処方(薬)が増えていくわけではないので、すべての症状をお話しください。
◎どんな病も、部分的な患部ー薬ー治療に対する意識を一歩引いて、全体を・原因をみる視野を持つことが大切です。

養生とは

病気を治す・再発を防ぐ、または発病する前に予防するには身体のバランスを整えることが重要です。これが養生です。心も体も季節の変化、人間関係、ストレス、成長、老化など、常に変化している環境下で、一定の範囲の中で絶えず、変化してバランスを取って繰り返しています。例えば、悪いものが入ってくると一時的にバランスが悪くなります。なぜなら環境が変わったことに対して、今の自分がそれらに対応するためには今の状態から何かが変わらなければなりません。そうして、バランスが崩れた時には、また元に戻すための工夫が必要です。バランスを元に戻すのに大切なことは、何かにこだわりすぎず、固着せず、自然の流れに合わせて変化し、常に一定の範囲内に心と身体を保ち、バランスを取る工夫(養生)をしていくことが重要です。

健康の予防・養生とは、バランスを整えること。
病気を治す・再発を防ぐ、または、発病する前に予防するには身体のバランスを整えることが大切です。これが養生です。

 こころもからだも、季節の変化、人間関係、ストレス、成長、老化、・・・など、常に変化している環境下で、一定の範囲の中で、絶えず変化して・バランスをとってを繰り返しています。例えば、悪い要因が体内に入ってくると一時的にバランスが悪くなります。なぜなら、環境が変わったことに対して、今の自分がそれに対応するためには、今の状態から何かが変わらなければなりません。そうして、バランスが崩れた時にはまた元に戻すための工夫が必要です。
 
 東洋医学ではこのことを陰陽平衡(すべての物事はバランス関係によって成り立っている)、心身一如(こころと体は表裏一体で、そのバランスをとることの大切さ)、天人合一(人間は大自然と調和することの大切さ)など、これらの事を医療の根底におき、全体的なバランスをとることを重んじています。漢方薬を処方する上でもこのことが大切です。
 
人間の内臓も脳も神経も血管も骨もすべての細胞は常に古いものから新しいものへ、入れ替わっています。(新陳代謝)こうして常に変化しているが形や働きは一定に保たれています。これが自然の神秘です。故に真の健康法とはバランスを整えること。(養生)=自然の摂理を根底におくこと。(天然物をうまく取り入れること。)
 
 大切なことは、何かにこだわりしすぎたり、固着せず、自然の流れに合わせて変化し、常に一定の範囲内に戻す工夫(養生)をしていくことです。心にとっても何かにこだわりすぎるとバランスがとれなくなるきっかけになり、食べ物も、食べすぎは良くないが、食べなさすぎも良くない。頭も使い過ぎは良くないが、使わなすぎも良くない。運動不足も良くないが、やりすぎも良くない。『優秀な運動選手とは、充分な休養をとる勇気のある選手。』だそうです。健康に関しても、その他の事も、調子のよい時だけ調子よく一発屋では良くない。調子のよい時でも油断せず、どんなに悪い状態のときもあわてず、ゆっくり戻していくこと、何よりバランスを整えることが大切です。
 
 漢方薬は、天然物からなり、複合的に身体に作用し、こころとからだのバランスを整えていきます。決して特定の成分が作用して患部を治しているのではなく身体のバランスを整えることで自分自身の治す力、元の戻す力を高めているのです。決して病名や患部の症状だけで処方を決めてはいけません。どのようにバランスが崩れ、どのように歪みがあるか 体質・原因 を診ていくことが大切です。

食養生『旬の力』

『旬の食材パワー』を頂いて、体力・気力・免疫力を日々養いましょう!!
からだは季節の変化に合わせて、気・血・水の巡り五臓六腑の働き、力の入れどころを常に変化させています。基礎代謝・免疫力・自律神経なども同じように常に外界に対応し変化しています。それらの働きをその時、その季節に必要なかたちで補ってくれるのが『旬のもの』です。『旬』とは、その時季に必要な栄養素をしっかり補い、または、この先の季節に備えるために必要な栄養素を多く含んだものです。
 
東洋医学の原点に『漢方薬は病の3割を治すが、食は7割を治す。』とあります。それだけ食養(主食になるもの、旬のもの)の大切さを重視し『食医』(食養生のお医者さん)が医療のトップに位置しています。
『食(特に旬のもの)』はまさにからだ・こころを保ち、立て直す力です。旬のものは、その時季に数回しか食べないものもありますが、その数回でしっかり体を補い、準備をしてくれるのです。
 
成分分析ではわからない不思議な力がつまっています。大切なことは成分分析上だけであれこれ頭で考えすぎないで、旬をいただくことです。自然と人間の営み(旬)には、栄養学・化学ではまだまだ解からないたくさんの大切な要素を含んでいます。
 

   

食べ物の基本

日本人は米(玄米)など穀類を主食として、山のもの(山菜・根菜類など)、海のもの(海藻・小魚など)、を主なたべものとして、それらを利用できるように身体が(消化・吸収のシステム)つくられてきたのでこれらを毎日バランスよく摂ることが大切。動物性のものや、乳製品などは消化能力が弱く逆に身体の負担になることもある。(欧米人とは、身体のつくりがちがう。)食べたものは、そのままではどんなに栄養豊富で良いものも体内で利用することはできない。
 
1.まず歯で細かくしたものを唾液とよく混ぜることで消化し効率を良くします。
2.次に、胃の働き・消化酵素で分解し、より細かくします。
3.腸内の多種でしかも凄い数の菌(腸内菌)によりより細かく分解され(腸内菌の酵素による)、吸収される。言い換えると、ものすごい数の腸内菌により短時間で発酵させ、体内に利用できるかたちに変えてしまう。これが健康な状態。
 

■現代人の欠点

 
1.歯が弱く、良く噛まない。時間がなく早食いでまるのみが多い。良く噛んで唾液と良く混ぜる。ゆっくり時間をかけて食べる。
2.胃が弱く、胃下垂の人も多い。胃に負担の多い油物・刺激物(辛い物・コーヒーなど)が多い。寝る前に食べることが多い。胃の働きを鈍くする甘いもの・冷たいものを良く摂る。少しずつでもできるところから習慣を変えて少しでも胃の働きをよくすること。胃の働きが悪いとアレルギー体質にもなりやすい。
3.腸内環境の悪い人があまりにも多すぎる。便秘・宿便もおおい。食べたものが吸収されないばかりでなく、良いものを食べても身体に害のあるかたちで吸収されてしまう。腸管の周りには、免疫細胞も多く、免疫力の良し悪しは、腸内環境に左右される。(ガン・アレルギー・肌の状態・血液の状態は、この腸内環境が非常に大切。)食べ物に気をつけて便秘しないようにすること。良く歩くことで腸の働きもよくなる。

■改善のポイント

 
どんなに良い方法でもすぐには、改善しない、最初のうちは、効果がなくても毎日こつこつ続けること。
 
1.穀類・根菜・山菜・海藻など多く摂るようにして、消化吸収しやすいように工夫する。(良く噛む・良く煮る・漬物にするなど)
2.補助食品をうまく利用。吸収しやすいようになった発酵食品などを毎日少しずつ摂る。(より多くの食材から作られたものがベスト。)発酵させたものは、腸内菌が分解したものに一番近く人の身体に吸収されやすく、有益に利用される。
3.栄養素として一番不足しがちで一番吸収されにくく、一番大切なミネラルを毎日意識して少しずつとる。(現代は、土壌が悪く食材に含まれる量も少なくなっている。)
4.砂糖をできるだけ減らし、天然の塩(にがりを含む)を毎日ほどよく摂る。

基礎体力・基礎代謝

自分自身の基礎体力・基礎代謝を意識したことがありますか?
人が呼吸をしたり、体温を保ったり、臓器を動かしたり、消化・吸収したり、免疫力を保ったり、血液を造り(造血)・巡らし(巡血)・きれいに(浄血)したり、皮膚・粘膜・血管など常に細胞を新しくしたり、精神を動かし安定に保ったり・・・など、すべてエネルギーを必要とします。常に使われているエネルギーが、基礎体力です。基礎体力は自然治癒力の根源であり、エネルギー代謝・新陳代謝・精神代謝などの基礎代謝から成り、各細胞からつくりだされています。その中でも筋肉から最も多くつくりだされています。特に腰から下の下半身の筋肉量・質が重要です。(よく歩く人には、健康長生きが多いのは下半身の筋肉が衰えないからです。)東洋医学では下半身の働きのことをといい、すべての老化・衰えはからはじまり、の働きが極端に低下すると脳髄が虚空となり脳血流も低下し(脳・神経の働きが低下し)、思考力・気力の低下・物忘れ・痴ほう症などに直結するとして腎(下半身)の衰え=基礎体力低下を最も重視します。
 
基礎体力が強い人・弱い人のちがい
 基礎体力が強い人は体温を高く保ち、免疫力も高く、季節の変化やストレスなど外的環境に影響を受けにくい。また、しょうか・吸収の働きが良く栄養がどんどん体内に取り入れられ、血流の勢いも良い。また排便・排毒(デトックス)も早く、薬などの副作用も少ない。精神面も安定しがんばりがきく。
 逆に弱い人は、低体温・低血圧・低体重(太れない)の人が多い。呼吸が浅く、免疫力も弱く、ガン・かぜ・アレルギーなどになりやすい。また季節変化やストレスなどの外的変化に体がついていかない。また、消化・吸収・排便が弱く、せっかく体に良いものを食べても体内に取り入れられず、排便にも時間がかかるので毒素を多く体内にため込みやすい。薬も副作用ばかり強く出てしまう。血流の勢いも弱く脳も虚血しやすくめまい・気力低下・精神不安定などうつ症状にもつながりやすい。また女性の場合、骨盤内の状態が悪化しやすく不妊症などの原因にもなりやすい。
 【改善法】 一時的に良くしても意味がなく、毎日の生活スタイルに取り入れて習慣化することが大切!!
下半身の筋肉の量・質を衰えないようにする。年齢・筋肉の状態のよって鍛え方が違うので、正しいやり方が大切。
●腰回り・下半身を常に温かく保つ。足浴なども積極的に行う。
腹式呼吸を意識し、酸素を多く取り入れることでエネルギー産生効率がグーンと上がる。
●脊柱起立筋など大きな筋肉を柔軟に保ち、そこを走っている大動脈・リンパ節など大きな流れが良くなるような体操をする。(振り子運動)全身の細胞を活性化させる。
●エネルギー産生に最も関与する栄養素、ミネラル・ビタミンを上手にとる。
●毎日の補助として安全で確かな予防・養生品を利用する。場合によっては自分に合わせた漢方薬をうまく利用する。など