がんを克服するために、なぜ運動が必要なのか?
- ガン治療中の患者様
・治療による副作用で、食欲もなく身体がきつい。
・精神的にも不安で落ち込み動きたくない。
そうなって動けなくなると、
修復ホルモンは減り、 免疫や抗炎症に有効なマイオカイン(微量情報伝達物質)も放出されなくなり、
ガン主導のエクソソームが多くなり正常な働きを伝えるエクソソームは減り、
ますます、ガンに栄養がいくような状況を作り出していきます。
- ガンの細胞膜に糖の取り込み口を増やし、
- 周りの炎症をつよめて、筋肉・脂肪をどんどん溶かしはじめて、
- オートファジーも活性化して、
- ガン細胞の周りに新生血管や神経を増やし、
その栄養をガンの方へ引き込み急増殖・進行しようとします。
そのままだと、ガン細胞が増殖するために都合の良い状態に、すべてが体内でシフト変化してしまいます。(抗がん剤はこれを止めることはできません。逆に悪化させてしまいます。)
この状態が進むと、ガン悪液質です。(ガン微小環境の悪化)
ここにストップをかけるのが運動して筋肉を動かすことではないかと期待されています。
運動することにより、体内で細胞膜から正常な働きを伝える働きが保たれ、正常なマイオカインの放出や修復ホルモンの放出もたもたれてます。
ガンは思うように勝手な状態に持っていけなくなり、このことによりガンは進行力を失い自然退縮(アポトーシス)していきます。
ここに運動することの大きな意義があります。
*すい臓がんを中心に1000例以上外科手術を経験し、20年以上にわたり多くのガン患者の治療に携わってきた 佐藤典宏 医師は、ガンを克服した患者の共通点を明らかにしています。
【ガン治療は『筋肉の量』で決まる。】 手術前 筋トレ もすすめています。
それでは、運動をどのように行えば良いか?
どのような事を考えて、イメージする必要があるのか?
- ガン細胞が悪化していく場合、
ガン細胞周囲の動きや流れ(循環)が悪化していき、硬く萎縮します。そうなると炎症が続き水が溜まっていきます。何もしないと、その間長引く炎症によって筋肉はどんどん溶かされてしまいます。
そうならないように運動が必要。
- 細胞一つ一つの細胞膜の状態を正常化する
特にn-3とn-6系脂肪酸のバランスが炎症の制御のカギになります。
このバランスを改善して体内炎症を抑えるために食事の方で気を付けていると思いますが、運動することでもこの脂肪酸のバランスが改善されることが実証されています。
特に運動の質で細胞膜の脂肪酸に変化が起こります。
【具体的改善策】
- とにかく筋肉を動かして柔らかくする。
温める、もみほぐす、伸ばしたり縮めたりして筋肉を動かす(ストレッチや呼吸法、振り子体操)、振動させて波のようにうねらせる。(お手当振動法)
- 通りをつける、流れをよくする。
細胞内外の通りをよくするには、汗をかくような有酸素運動が一番良い。Naイオンの移動を促す事が一番のポイント。全身の流れを良くするにも少し汗かく有酸素運動が一番良い。(早歩き、ゆっくりジョギング、階段の昇り降り、なわとび又はその場ジャンプ)
- 筋トレで筋肉量を保つ。筋肉はホルモンを分泌する。
筋肉に少し刺激を入れて、それを時々行っていく。筋トレの中でもスロートレの方がハードな筋トレよりもより多く分泌され効果的です。
特にゆっくりとスクワットを行うのが良い。(1回に8秒かけて行う。) 筋トレを行う際は、常にお腹を意識して、お腹をグッと凹ませるイメージで呼吸をゆっくり行ってください。