生命の源である 腎・腎臓
慢性透析患者数が年々急激に増加していることをご存知でしょうか❓ 毎年1万人以上増加しています。この増加数はとても驚く数です。
●腎臓は水分調整(排尿)に関するだけでなく、生命の恒常性の維持に関わり、血中の㏗(弱アルカリ性)、電解質(ミネラル)バランス、ホルモンバランスなど、複雑巧妙な臓器です。慢性腎臓病(CKD)に対して、食事制限(塩分・カリウム・タンパク質など)が行われますが、まだまだ予防・治療や進行の遅延可能な疾患です。今のところ腎臓に関する特効薬は無く、サプリメントや健康食品のたいていのメーカーも腎臓に関しての影響を問われると、曖昧で逃げ腰の答えしかけってこないのが実情です。
★東洋医学の 腎 は腎臓とは少し違います。『生命の源は腎にあり』その腎に対する英知が豊富にあります。腎とは腎臓を含め、泌尿・生殖器系や腰・下半身などの働き(骨格筋・骨・骨髄造血)やホルモン調整など含めてこれらの機能を腎と言う概念に帰属させています。『腎が充実していれば、精神は充ち筋骨が強く、動作が機敏となる。逆に腎気の不足は、老化を早め、血流を弱め脳も虚血し、全ての代謝を鈍らせ、成長発育を遅らせ、不妊の原因にもなる。』とあります。脳・神経(精神)にも強く影響します。
★漢方ではどんな症状・疾患であろうと、まず第一に腎(生命の源)の状態を診ます。
腎はそれほど健康を考える上で重要視しなければならない大切な器官です。